家から自転車で少し行くと嵐山に到着です。嵐山は観光客の人がとても多いので自転車で散策はしにくいです。レンタルサイクルの利用者も多いですが、是非歩いて散策されることをおススメします。
駅前の駐輪場に自転車を置いて歩いて行きました。
落柿舎(らくししゃ)

入口はこんな感じで、とっても小さいです。一見、甘味処のお店屋さん風です。入ってすぐの所に受付があるので、そこでチケットを購入します。チケットを買うと季節ごとの俳句の会報みたいなものが頂けます。
とにかく風情たっぷりでタイムスリップしたようです。ちなみに落柿舎の前は田んぼが広がってます。
落柿舎・概要
松尾芭蕉の門人である向井去来(むかいきょらい)の草庵です。嵯峨野は元々、身分の高い貴族などが都の喧騒から逃れてひっそりと暮らすようなところでした。昔で言うと侘び住まい、今でいうとスローライフでしょうか。
中はこのような雰囲気です


華やかさは一切ありませんが、ひっそりとした風情がまた素敵です。俳句に興味のない私でもちょっと一句詠んでみたくなります。出来ないけど。
「落柿舎」はちょっと変わった名前ですがちゃんと理由があります。
昔、落柿舎の庭には40本の柿の木があり柿が実っていました。しかし風の強い夜に一晩で柿の実は全て落ちてしまい、都から来た商人に柿を売れなかったそうです。この出来事から落柿舎と名づけられました。
松尾芭蕉が記した日記『嵯峨日記』には、落柿舎での弟子たちとの滞在の様子がしっかりと記録されています。大分前に読んだ記憶がありますが、大部分忘れてます。機会があれば再度、読み直してみたいです。
全体はこんな感じです

茅葺屋根です。飛騨を思い出しました。ずっとは嫌だけど1週間だけ住んでみたい。
落柿舎・みどころ
そして庵内には句碑がたくさん建てられています。裏手にある去来の墓も入れると全部で12の句碑が建っているそうです。パンフレットに書いてあるけど・・・そんなにあったっけ?見落としてるのかもしれません。
取り敢えず芭蕉の句碑をパチリ

『五月雨や 色紙へぎたる 壁の跡』 芭蕉
「嵯峨日記」の最尾にしるされた句です。芭蕉は48歳でした。芭蕉の落柿舎の滞在期間は短い日数でした。しかし、いざこの庵を去るとなると改めて寂しさを感じたのでしょう。
意味は梅雨期のじめじめと湿っぽい空気の漂う部屋で、壁に貼った色紙の剥がされたあとがふと目について、それが妙に物悲しさをそそる。
何とも言えない心情がつづられていますね。
落柿舎・周辺
嵯峨野は歩いて散策するのに最適です。祇王寺、清凉寺、二尊院、常寂光寺も徒歩圏内です。
食べるところもたくさんありますので、疲れたら休憩してもいいかと思います。ゆっくり歩いて20分くらいで嵐山にも行けます。
落柿舎へのアクセス
京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
075-881-1953
JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分
バス停 嵯峨小学校前より徒歩10分