旧御室御所・仁和寺 観音障壁画初公開

仁和寺の本堂 京都散策

幻の障壁画を初公開という事でテレビでも取り上げられていたので
休みの日に行ってきました。実は家から近いのですが今まで訪れてなかった。
広い境内に緑がいっぱいで約1時間ちょっとゆったりした時を過ごしました。

【旧御室御所・仁和寺】にんなじ

自転車でも行けるのですがあえて路面電車の嵐電で行きました。
情緒たっぷりの御室仁和寺駅を降りてすぐです。
駅も無人改札ですごい田舎の駅みたい

真っすぐ歩いていくと真正面に堂々とした門構え
重要文化財の仁王門が見えてきます。江戸初期に建てられました。
写真撮ってないですが門の両脇には仁王像阿吽の像が安置されています。

仁和寺仁王門

23万坪の境内はかなり広いです。
入ってすぐ左側に有名な名勝「御室桜」の園があるのですが
今は時期ではないので閉鎖されていました。

そしてテレビやガイドブックにもよく出て来る
五重塔。なぜか令和の木看板が。
屋根の大きさがほぼ同じなんだそうです。

受付でチケットを購入。
普段は入れない観音堂が1,000円(高い・・・)。そして御殿と庭園が500円
記念品としてちょっと豪華なチラシとしおりとポストカードもらえます。
まず観音堂に行くように勧められたのでまっすぐ観音堂へ

普段は住職の方しか入れないそうです。
なぜ公開しないかというと住職たちの修業の場だからだそうです。
(テレビでお寺の方がそう言ってました)

こちらが観音堂。内部から紐のようなものが出てて(千手紐)
千手観音様の御手とつながるのだそうです。
この千手紐を握って「オン バザラ タラマ キリク」と唱えると
救ってくださるのだとか。勿論、唱えてきました。

内部は撮影禁止です。当たり前か・・・。
中央に千手観音菩薩像・両脇に不動明王と降三世明王
ずらりと千手観音様をお守りする守護神の二十八部衆立像に
風神像・雷神像の合計三十三体。

そしてぐるりと裏側まで回って障壁画が描かれています。
電気もつけられているのでかなり鮮明に見る事が出来ます。

観音堂の中では住職の方の説明が聞けます。
仁和寺の歴史や像について、壁画の説明などかなり丁寧にガイドしてもらえます。8カ月の修業期間を終えないと僧侶になれなくて、それが大変厳しいらしく朝というか夜中の2時に起きて修行するのだと仰ってました。

仁和寺の本堂

こちらが金堂。本尊の阿弥陀三尊が安置されています。
寛永年間に移築されたもの。現存最古の紫宸殿として国宝に指定。

仁和寺境内にある「松林庵」という旧家屋に1泊100万円で泊まれるそうです。
テレビで見たときは、日本の文化を体験していただき
自国に帰られた時に伝えてほしい。みたいな事を住職の方が言ってたので
完全に外国の方向けでしょうか?日本人も泊まれるのかな?

って言っても100万円なんて出せないけど。
雅楽を呼んで演奏聞きながら食事したりできるらしい。
自分には優雅すぎるな・・・。
後、拝観時間後から翌朝まで仁和寺を貸し切り出来るとか。
ちょっと夜にお寺貸し切りとか怖いです。

仁和寺・概要

仁和4年(888年)に 光孝天皇の勅願により創建 。
年号がそのまま寺名になっています。888年とは縁起がよさそう。

897年に宇多天皇が出家し仁和寺を住房とし以後、明治維新まで
代々天皇家が門跡となる。1867年の純仁法親王の30世が最後。

応仁の乱で大火災に見舞われるが160年後の1634年に
徳川家光に再興を申し入れ承諾される。
そして平成6年にユネスコの世界遺産に登録される。

仁和寺・見どころ

特別公開だったのでやはり拝観料1,000円払ってでも
観音堂は行った方がいいと思います。

三十三体の仏像は圧巻だし、住職の方の説明も良かったです。
また千手観音像は手が千本あるのではなく
40本の御手をお持ちで一つにつき25の救いがあるそうで
掛けて1000なんだそうです。なるほど。

障壁画は上下に分かれていて
上が補陀落山(ふだらくせん)で菩薩のいる浄土
下が俗世で人間が住んでる世界で
上から手を差し伸べる様子を表しているのだとか。

時期が違ったので見れませんでしたが
京都では遅咲きの低木で有名な御室桜
私もテレビでしか見たことないですがいつかぜひ。

そしてこちらも重要文化財の経蔵
中は入れませんが釈迦如来・普賢菩薩が安置されています。

お庭と廊下はこんな感じです。奥に小さな滝がありました。
廊下の先には霊明殿があり薬師如来が安置されています。

仁和寺の周辺

食事処やカフェ、レストランもいくつかありました。後は住宅です。
竜安寺と金閣寺は歩いていけます。

有名な「きぬかけの路」というモデル散歩コースを歩きます。
風情のある名称ですが結構車がビュンビュン通っていて
交通量は多いです。

途中、堂本印象美術館なんかもあるので
時間があれば一日かけて周りたいですね。

仁和寺へのアクセス

京都市右京区御室大内33
075-461-1155

京福電車 御室仁和寺下車 徒歩約3分
市バス 御室仁和寺下車すぐ

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