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「水の中のふたつの月」乃南アサ著


水の中のふたつの月 (文春文庫)

著者:乃南アサ
(1992年9月 角川ノベルス / 1996年9月 角川文庫 / 2003年11月 文春文庫)

水の中のふたつの月・内容

亜理子と恵美と梨沙は小学生の頃のクラスメイト
大人になった三人が10数年ぶりに再会してしまう
3人には共通の秘密があった

一見普通に暮らしている3人だが
それぞれが裏の顔も持ち合わせている

子供時代の共通の秘密で強烈に繋がっている3人は
それぞれのトラウマを持ち続けている

そこに過去の同級生の男の子の思い出と
その男の子の面影を引きずる亜理子の彼氏が加わり
女3人は奇妙に結束していく

水の中のふたつの月・登場人物

月本亜理子)
サラリーマンの娘。あだな「ありんこ」。小6で転校している。
短大卒で現在はオペレーターをしている。
見栄っ張りでスケジュール帳をびっしり埋めないと気が済まない。部屋は汚い。

松田恵美)
農家の娘。虚言壁がある。
高卒で化粧品売り場で働いている。おしゃべりでよく笑う。
てっちゃんというバンドマンが彼氏。

京極梨沙)
大きな酒屋の娘でお嬢様。
やせていてノッポに青白い顔。無表情
昔はリーダー格。大卒で商事会社に入社。背が高いのを気にしている。

(乾くん)
小学校の時の同級生。2か月間病気で学校を休んでからいじめられっ子になる。
友人と約束があると出かけたきり行方不明になる。

恒平くん)
亜理子の彼氏。面長で人のよさそうな顔立ち。
付き合って半年。石油会社に勤めている。

田原課長)
亜理子の浮気相手。
いつもおしゃれな店に連れて行ってくれる。

石田哲士)
恵美の彼氏。テレビ局でアルバイトしているバンドマン。
どことなく乾くんに似ている。
ドジで怒られてばかりいる。優柔不断な面も

藤代先生)
小学校の時の担任の先生

ふたつの月とは何の事なのか

ふたつは恐らくクラスメイトだった乾くんと
亜理子の彼氏恒平くんの事だと思います。
そして女性3人以外では月だけが知っているという事でしょうか

水の中のふたつの月・感想

現在と過去が交互に書かれていて一瞬戸惑います

そして誰目線に書かれているのかも毎回変わる。
特に子供時代の話は少し読み進めないと
誰目線なのか分からない。

何となく予想出来た部分と
全く予想してなかった展開とあって面白く読めました。
徐々に秘密が明らかになっていく過程が一番楽しい。

自分も小学校の時、3人グループだったなと
思い出したけど
今会いたいかというと別に会いたくないですね

てっちゃんの心情でも書かれてるけど
梨沙が一番怖いです。

人に言えない秘密を共有するって
よくも悪くも絆を深めますね
あくまで秘密が守られている間だけですが

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