大正から昭和にかけて活躍した日本画家・橋本関雪の邸宅に行ってきました。
パンフレットには橋本関雪が生涯をかけて作り上げたアトリエと名園と書かれています。ガイドブック見た時から行ってみたいと思っていました。
白沙村荘(はくさそんそう)
驚いたことに庭園だけでなく建造物も関雪本人が設計したそうです。敷地が1万平方メートルと広大です。
中は居宅、画室に茶室、持仏堂まであります。
こちらは庭園入口です。ちょっとお寺っぽいですね。

自慢の庭園は7400平方メートルで石造美術品が散在しています。パンフレットには石造美術品案内図も添付されていて全部で33体あるようです。
庭で一枚。ちょっと下賀茂神社の糺しの森っぽいです。ここ、穴場なのか桜の時期に行ったのにとても空いてました。ちなみに哲学の道は人・人・人だかりでした。

庭園のちょうど真ん中あたり
風情のある佇まい。この向こうに芙蓉池があります。

芙蓉池の全体も撮影したのですがイマイチボケてしまいました。奥の建物が存古楼(ぞんころう)です。居住区になります。
この中から庭を眺めた風景がパンフレットの表紙になっています。池は随分と濁っていますが紅葉の時期とかさぞかし綺麗かと。
白沙村荘・概要
橋本関雪(はしもとかんせつ)
1883年(明治16年)~1945年(昭和20年)に活躍した日本画家。
墓地はこちらではなく滋賀県の別邸に眠っています。京都だけでなく滋賀県に走井居(はしりいきょ)明石に白沙荘、宝塚に冬花庵(とうかあん)という別邸を造営しています。お庭がお好きなんですね。
日本画以外では建仁寺の襖絵なども制作されています。
代表作は「玄猿」や「琵琶行」などだそうですが、美術にあまり興味がないためよく知りませんでした。「琵琶行」は園内にある美術館に展示さてていますので鑑賞することができます。
白沙村荘・見どころ
名園といわれるだけある庭園と関雪の日本画やスケッチ画と共に、関雪のコレクションも展示されている美術館。陶器や中国の画なども並んでいます。
後、美術館の上が展望台になっていてそこから庭園と大文字山が一望できます。
ベンチもありますのでしばらく座って景色を眺めていました。
これは本当に素晴らしい景色。私は銀閣寺よりも断然こちらを推します。
白沙村荘の周辺
観光地になりますので観光には困らないと思います。関雪が寄贈したと言われる哲学の道の桜並木を歩いてもいいし銀閣寺までも直ぐです。
有名なお蕎麦屋さん「おめん」も徒歩すぐです。残念ながら桜の時期、長蛇の列で諦めましたが時期をずらしてまた、行きたいと思います。
白沙村荘へのアクセス
京都市左京区浄土寺石橋町37
075-751-0446
市バス 銀閣寺道下車 徒歩3分